5時間糖負荷検査によって副腎疲労が悪化する?正しい検査の順番とは

栄養カウンセリングを受けた時、糖質制限が裏目に出ていたことと同様に、5時間糖負荷検査によって症状が悪化している危険性があると指摘された時にも衝撃を受けました。

 

低血糖症の疑いが出たら、通常は5時間糖負荷検査で実際に血糖値がそのような反応を示すかどうかを確認してから治療に向かうのが正しい道筋だと思いがちです。というかおそらく多くの人がそのように考え、5時間糖負荷検査を行う病院を探して駆け込んでいるのだと思われます。

 

ただし、機能性低血糖症になった原因は膵臓や副腎にあるので、もし膵臓だけに何らかの機能障害が起きているのであれば5時間糖負荷検査は別に問題ないのかもしれません。

しかし副腎にも機能障害が起こっている場合、副腎はあらゆるストレスから身を守ろうとする臓器ですから、5時間糖負荷検査によって生じる心身ストレスにも反応して結果的に弱ってしまうという話なのです。

実際にその先生の患者さんで5時間糖負荷検査後に症状が悪化したという人が多かったということでした。まぁ僕も飛蚊症と耳鳴りを発症しているので、例には漏れていないのかもしれませんが。

 

低血糖症の治療といえばまず最初に5時間糖負荷検査というのは、多くのウェブサイトにもかかれています。そもそも低血糖症と確定していないのに低血糖症の原因追求や治療をしていたらお金と時間の無駄になるわけですから。低血糖症治療の会というウェブサイトや、低血糖症で有名なクリニックではしっかりとその案内が記載さています。

 

ただ確かに副腎に疲労があるかどうかは唾液コルチゾール検査によって実際にわかるので、その結果によって副腎が疲労していることや精神症状が出ている説明はつき、副腎が疲労していれば低血糖症が出てもおかしくないので、5時間糖負荷検査をやらずともその時点で治療の方向性は見えてきます。そういった意味で間違っていないのかなと思います。

 

ただ実際の問題として、いきなり唾液コルチゾール検査にいけるものでしょうか。

 

もし副腎に異変がないパターンの機能性低血糖症だったとしたら唾液コルチゾール検査は無駄骨です。どうせその後に結局はもう一度5時間糖負荷検査を受けなければならないのではないでしょうか。唾液コルチゾール検査も2万円以上するので、よほどお金と時間に余裕のある人以外は必要なければしたくないのというのが本音だと思うんです。

 

副腎疲労がなければ低血糖症もないと確定できるならいいかもしれませんが、そうでないから副腎疲労検査が先に行われていないわけですよね。どちらかといえば低血糖症だからこそ副腎疲労が疑われるという関係性が強いはずですから。低血糖症でもないのにいきなり副腎検査するってどれだけの確信を持っている人なんだったいう。

 

このあたり医者の言い分って現実とはかけ離れていておかしいなと思うことが多いんですけど、何とも言い難い問題なんですかね、もしかしたら。安全性と懐事情は意外と切っても切り離せない問題なのかもしれません。

 

ひとまず、以上のことを踏まえつつ低血糖症の検査を受ける流れを考えるとしたら、以下の5パターンです。

 

① 王道パターン

5時間糖負荷検査▶︎低血糖症と診断▶︎低血糖症の原因を調べるための唾液コルチゾール検査▶︎副腎疲労と診断▶︎副腎疲労の治療へ

費用=5時間糖負荷検査約15000円+唾液コルチゾール検査約20000円

→これが僕のパターンです。弊害としては5時間糖負荷検査による副腎の悪化が考えられるそうです。また、始めから唾液コルチゾール検査をしていたら糖負荷検査の費用は抑えられたでしょう。

 

② 低血糖症パターン

5時間糖負荷検査▶︎低血糖症と診断▶︎低血糖症の原因を調べるための唾液コルチゾール検査▶︎副腎疲労ではないと診断▶︎通常の低血糖症治療へ

費用5時間糖負荷検査約15000円+唾液コルチゾール検査約20000円

→副腎疲労でなければ、5時間糖負荷検査によっても副腎に大きなダメージを与えることは考えにくいと思われます。

 

③ 低血糖症ではないパターン

5時間糖負荷検査▶︎低血糖症ではないと診断▶︎別の病気を探す

費用=5時間糖負荷検査約15000円

低血糖症ではないからといって副腎の疲労はなしかどうかは不明ですが、検査が副腎には大きなダメージを与えることは考えにくい

 

④ 副腎疲労パターン

唾液コルチゾール検査▶︎副腎疲労だと診断▶︎副腎疲労の治療へ

費用=唾液コルチゾール検査20000円

→副腎への影響はなく、検査費用も抑えられます。

 

⑤ 原因不明パターン

唾液コルチゾール検査▶︎副腎疲労じゃないと診断▶︎5時間糖負荷検査へ

費用=唾液コルチゾール検査20000円+5時間糖負荷検査15000円

→副腎の疲労がなかったことはわかりますが、その後に低血糖症の検査が必要になるかもしれませんし、低血糖症でもなかったら5時間糖負荷検査と唾液コルチゾール検査費用両方が勿体ない気もします。

 

どの検査からやるか、個人でどこまで自分の心身状況を把握しているかということもあるかもしれませんが、もし副腎疲労の可能性が高いとしたら唾液コルチゾール検査からやってみるのもありっちゃありかもしれません。

費用と副腎への負担が回避できますが、その代わりそもそも低血糖症と診断されているわけでもないので、副腎疲労である可能性はまったくの未知数です。ただし安全性はあるので、懐と時間に余裕がある人ならこちらでもいいかもしれませんね。

自分の状況をよくよく考えて、どの検査から受けるかを考えた方が良さそうです。