糖質制限をしたら副腎疲労が悪化した。糖質制限は絶対に間違い

僕の場合には約2年前から糖質制限をしていましたが、先生はそれが副腎疲労を悪化させた原因だと強く僕に主張してきました。

 

なぜ糖質制限がいけないのか

それは糖質が人にとってやはり最も大事な栄養素だからです。糖質は脳と赤血球のエネルギー源として重要な役割を持っているので、これがないと生命の維持に支障が出てしまいます。

ただし、すぐに何らかの問題が出ることはないのが身体の凄いところで、糖が入ってこないとわかったときには、肝臓がタンパク質を構成しているアミノ酸を糖に作り替えてくれるのです。これが糖新生と呼ばれるもので、夜中とか絶食時に糖がなくても大丈夫なのはこの糖新生のおかげだそうです。

 

糖新生だけでは、糖エネルギー不足が起こる

実はこの糖新生こそが、糖質制限をアピールする人々の根拠となっているようですが、実際にこの糖新生ですべての糖をまかなうためには相当のタンパク質を摂らないといけないみたいです。どうやらそれは現実的には難しいレベルの量のようで、ほとんどの場合、糖エネルギーが不足するので、それを補うためには今度は筋肉が分解されアミノ酸として利用されていきます。そして筋肉量は減り、骨も弱っていきます。

 

筋肉量は極端に減っていけば、単純に体重も減りますから、これで健康的になっていってると勘違いして余計に糖質制限を加速させてしまいます。僕がそうでした。しかし、実際にはそれによって糖が不足し、糖を生産する副腎の疲労を呼び起こし、副腎疲労へと繋がったようです。

 

僕の場合には、もともとあまりにも調子が崩れたことから、もう何か対策を練らないといけないということで糖質制限を取り入れたのが始まりです。

他にも栄養状態のチェックをすることとかも視野には入れていたのですが、栄養療法となると検査やサプリが高額で手が出せないことから、手軽に自分で出来る糖質制限を選んでいたのです。当時はお金の問題だけのことでした。栄養療法に進んで行けば、今よりももっと早く副腎疲労に行き着いていたはずです。

 

副腎疲労なんて今でさえそんなに知名度があるわけでないので、仕方か無かったと言えば仕方ないのですが、後悔してもしきれません。人生を棒に振っている訳ですから。こんなに不健康になるなら、まだ窃盗とかで何年か刑務所に入っていた方がマシだとすら思えます。

 

なぜ、糖質制限が一定の認知度を得るにいたったか

僕が考えるには、あらゆるところでのミスリードが原因だと思います。

そもそも現代の人間は糖質を摂りすぎるんだという、糖質悪の考えが炭水化物まで派生していたり、

糖尿病の人にのみとって良いはずが、いつしか糖尿病予防にも最適みたいな言い方になったり、

農耕が始まる前の人間は糖質など摂っていないとかアマゾンとかアフリカの奥地で暮らす人々が糖質を摂っていなくても大丈夫なわけだから、皆大丈夫だし、かえって健康になるはずだという解釈がされたり。

 

正直、アマゾンとかアフリカの奥地で暮らす人々が糖質を摂っていなくても大丈夫な理由は今の僕にはわかりません。推察するとしたら、もともと糖質を摂らない生活をしてきたかどうかという違いなのではないのでしょうか。これはまた後日考えて、別の記事に記載しますが、とにかく現代日本人は食事のときに炭水化物を抜くことはまさに自殺行為に等しいと思います。

 

本来の正しい糖質制限とは

今僕が出せる結論としては、本来、糖質制限は糖尿病の人のためのもので、しっかりと医師の指導の元で行うべきもの、ということになります。また、それ以外の人では食事の時以外に必要の無い炭水化物を抜くことが推奨されるだけであり、食事の時の炭水化物を抜くことは全くの間違いです。

 

僕の場合には絶望的に調子が悪くなってからでないとこの結論にたどり着けませんでした。しかし、できることなら調子が悪くなる前に、誤った糖質制限を検討している人たちに届いて欲しいと思っています。